2011年7月20日水曜日

日本人を対象とした誇りの非言語的表出について

[タイトル]
日本人を対象とした誇りの非言語的表出について

[著者]
有光 興記

[掲載]
感情心理学研究, Vol.17, No.3, p.246, 2009.

[アブストラクト]
None

[キーワード]
pride, nonverbal expression, Japanese

[要約・感想]
結構面白い!
prideとプライドと誇りという三つの言葉が互いに少し違うのではないか、ということが実験から示されている。
もう少し詳しくしりたいところ。

要約すると、喜び、怒り、驚き、pride(既往研究に基づいて表出させた(のかな?)ので、ここではprideとしている)誇りを表出させた写真を13名から得た。それぞれの写真から、大学生4名に討議によって、より典型的に喜び、怒り、驚き、プライド(日本語)を表している写真を8枚ずつ、および誇りを表している写真を4枚、選んでもらった。その後、大学生76名を対象に、それぞれの写真について喜び、怒り、驚き、プライド(日本語)、誇りのどの感情を表しているかを評価させた。実験の結果、prideの表出は日本人にもプライドや誇りとして、他の基本的感情(怒りや喜び、驚き)と同程度の認識がなされ、prideが通文化的感情であることが示唆された。加えて、「誇り」の表出の一部については「誇り」よりも「プライド」として認識されており、日本語としてのプライドと誇りは異なっていることが示唆された。

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