2011年7月11日月曜日

組織健全度のモニタリング方法に関する研究

[タイトル]
組織健全度のモニタリング方法に関する研究

[著者]
本澤 卓司, 小松原 明哲, 野村 晃, 小野寺 順, 青沼 新一

[掲載]
JR EAST Technical Review, No.35, pp.26-29, 2011.

[アブストラクト]
安全性を継続的に向上させていくためには、リスクおよびその要員を把握しておく必要がある。そのためいは、組織として、「安全面から健全かどうか」「よい方向に向かっているか悪い方向に向かっているか」などを継続的にモニタリングできている必要がある。
 本研究では、この仕組みを「組織健全度のモニタリング」とし、その有効な評価視点は「安全に関わる取り組みにの状態を通じての診断」であることを示して診断の枠組みを整理した。次に、この視点を元に、使者の非現業社員を対象に質問紙調査を実施した。その結果をフィードバックし意見交換を行ったところ、「日ごろ感じている課題を定量的に示せた」などの評価が得られ、「安全に関わる取り組み状態」を診断する方法についての可能性を得ることができた。

[キーワード]
安全マネジメント、診断方法、組織心理学、安全文化

[要約・感想]
組織健全度モニタリングとして、「事故・事象の発生率」や「安全活動の回数」など、その時々の「状態」を計測することは従来からなされているが、より重要なのは、「組織としてこれらを継続的に向上させる、あるいは維持させる仕組みが構築されているか」という点であり、それを含めた計測をしなければ、組織の健全度は計れない、という指摘は確かに的を得ている気がする。

ただ、実際に組織健全度としてどのような評価をしたのか、という点についてはこの資料からはよく分からなかった。

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