2008年12月19日金曜日

鉄道の安全の仕組みとヒューマンファクター

タイトル
鉄道の安全の仕組みとヒューマンファクター
著者
楠神 健
abstract
鉄道の安全を支える信号保安装置の概要とその歴史について、システムのデザインとヒューマンエラーの関係を考察しながら解説した。また、ヨーロッパと日本における高速鉄道の信号保安装置の性格の違いを見ながら、自動化と人間の関係について言及した。
引用元
電子情報通信学会技術報告, Vol.104, No.76, pp.3-5 (2004)
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要約・感想
後半のヨーロッパと日本の高速鉄道の保安装置に関するポリシーの違いが面白い。特に、過度の自動化は「やりがいの低下」「注意力の低下」「異常時への対応力の低下」を招くとするヨーロッパと、高速・高密度運転における安全の確保を運転士の注意力に大きく依存するシステムとすることは、運転士のワークロードの増大を招くとする日本の考え方は、いわば、両方とも正しいとも受け取れ、これらがジレンマにあることを推察させる。

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