2008年12月25日木曜日

Passenger and Cell Phone Conversations in Simulated Driving

タイトル
Passenger and Cell Phone Conversations in Simulated Driving

著者
Drews, F. A., Pasupathi, M., Strayer, D. L.

abstract
(1)本論文は、車の運転と携帯電話の使用に関する論文である。

(2)Groeger99によると、車運転のパフォーマンスは3つのレベルで構成される。すなわち、①予め想定したコース上に車をキープするといった「Operational or Control level」、②車に異常接近したり、交差点で左折(日本では右折)する際に他の車のことを考えずに運転するといった「Tactical behavior level」、③ナビゲーションタスクの実行時の失敗などSituation Awarenessに関連した「Strategic peformance level」である。これまでのところ、携帯電話で話をしながら運転する場合のStrategic performanceに対する影響を実験的に調査した研究は少ない。すなわち、他のレベルと同様に、Strategic levelも低下するのか?あるいは、このレベルは携帯電話の使用の影響は受けないのか?が不明であるのが現状である。

(3)「運転に対する注意」という観点で分析する考えがある。「携帯電話を使用していると、運転に対する注意がそがれ、運転のパフォーマンスの低下し、事故のリスクが増す」ということが、いくつかの結果から、示唆されている。しかし一方で、同乗者がいて、同乗者と会話をしている場合には、事故のリスクは低下するという結果もある。この違いはどのように説明されるのか?また、これらの違いは、注意配分の違いによるものなのか?「同乗者との会話と携帯電話での会話は注意や運転パフォーマンスに対してどのような影響をあたえるのか」というQuestionは理論面、応用面両方の点から重要である。理論面では、これら二つの比較から、運転士の注意容量へのそれぞれのContextの影響の同一な面と違いの面が明らかになるという点である。本論文では、著者らは、「異なるContextがタスクに対する注意配分の能力に異なる影響を与える」ということ、すなわち、「たとえ同じようなタスクであっても、そこでの注意配分は文脈に依存する」という考えを提起する。応用面では、どのような文脈が運転者の注意配分の能力に影響を与えるのかをより深く理解することへの一助となるという点である。

(4)既往研究では、「統制」された会話を実験タスクとしていたため、真実にいたっていないと考えられる。そこで、本研究では、特に、「自然な会話」をタスクとし(そのために、被験者と会話する実験協力者は被験者の有人とした)、また、計測する項目についても、(2)で述べた3つの概念に基づいて運転パフォーマンスを計測することとした。さらに、会話のダイナミクスの変化についても着目することとした。

引用元
Jounal of Experimental Psychology, Vol.14, No.4, pp.392-400 . Year

keyword
shared attention, driver distaraction, driver distraction, cell phoneand converasation, passengerconversation

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要約・感想
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