2008年12月18日木曜日

大学における事故事例の収集に関する研究

タイトル
大学における事故事例の収集に関する研究

著者

太刀掛 俊之, 山本 仁, 臼井 伸之介

abstract

本研究では、大学における事故事例を体系的に収集及び分類を行い、事故傾向や背景要因について検討した。その結果、事故の発生は実験研究時に多く、事例は大きく2つのタイプに分けられることが明らかになった。多くの事例は、動作やスキルに挙げられる個人の要因によるものであったが、思い込みやコミュニケーションの齟齬といった個人間の要因による事例が認められた。後者については、重大事故につながる危険性があることから具体的事例に基づき、教職員と学生との間の経験及び知識の相違に注目し、大学の教育研究時における安全確保のあり方について論じた。

引用元
電子情報通信学会技術報告, Vol.105, No.238, pp.1-4 (2005)

keyword
事故, 人的要因, 安全教育, 大学
独自のkeyword
具体的な事例の紹介
要約・感想
技術報告ということもあり、かなり記述にあいまいな点がある。

論理的根拠には乏しいが、「権威勾配によってコミュニケーションが薄くなることは、学生の間違った理解を、教員が正す機会を逸し、エラーにつながる可能性がある」という、特に、「理解の誤りを正す機会の喪失」という指摘は面白い。

0 件のコメント:

コメントを投稿