登録日:2009_02_4_AM_08_49_33
タイトル:非定常時・異常時パフォーマンスを測定可能な多重選択反応検査の開発
著者:青沼 新一, 静山 弘美, 高田 雄一郎, 楠神 健
abstract: 現在の鉄道の運転適性検査体系は、1949年の制定以来大きな見直しを受けることなく今日に至っている。その間、運転環境は大きく変化し、要注意なヒューマンエラーの内容も非定常時・異常時にシフトしてきた。このため、既存の運転適性検査の事故やエラーに対する識別力を考慮しながら、今後、重要になると想定される非定常時・異常時パフォーマンスの予測が可能な適性検査を複数の選択反応(色・形・音)を組み合わせた多重選択反応検査として開発した。また、その妥当性(予測可能性)を、非定常時・異常時パフォーマンスに加え各種エラーおよび実際の運転作業における取扱い誤り事情に対して確認した。
引用元:JR EAST Technical Review, No.21, pp.35-41
keyword:運転適性検査, 多重選択反応検査, 心理適性検査, 異常時パフォーマンス, ヒューマンエラー
独自のkeyword:過去のエラーの分類
要約・感想:09.2.4
現時点では、前半のエラーの分類の部分のみしか目を通していないが、この部分を見る限り、非常にやっていることが似ている。ただ、相違点としては、
1.異常時の行動モデルが最初からある程度決め打ちされている。一方、こちらが行った内容は、認知行動モデルの一般的モデルをもとに分類したもので、いわば、「『異常時の行動モデル』を描くために」分類したものである。
2.また、分類の仕方も、結構大雑把である。
3.さらに、論文だけからは、何を情報源にして分類したものであるかが分からない。「真っ白等」がないというのは、言葉を濁した記述にはなっているが、にわかには信じがたい。
これらの点が、逆に、こちらの結果を発表するときの新規性・有用性になるのではないか。
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